冬の乾燥を防ぐ、加湿のメリットデメリット

冬になると気になるのが空気の乾燥です。冬場に火事が多いのも、この乾燥が関係していると言われています。最近では加湿器を使って、湿度を調節しているご家庭も見られますが、加湿することは本当に体に良いのでしょうか?そこで今回は、加湿のメリットとデメリットと、そしてより快適に暮らせるアイデアをご紹介します。


同じ湿度でも、夏と冬では水分量は全然違う!

実は、同じ面積でも気温の違いで空気中に存在できる水分量が変わってきます。温度の高い夏のほうが空気中にたくさん水分を取り込むことができるため、同じ湿度でも冬の方が乾燥しているんです。一般的に快適な室内温度は、夏場で25~28℃、冬場で18~22℃と言われていて、その温度下において夏55~65%、冬45~60%の湿度が心地良く感じるそうです。

湿度が低下するとウイルスが元気になる!

冬になると毎年猛威をふるうインフルエンザウイルス。一年中流行ってもよさそうなのに、なぜ寒い時期にかかりやすいのか不思議に思ったことはありませんか?これには湿度が大きく関係しています。インフルエンザウイルスは、温度が22℃以上かつ湿度が50%を超えると死滅すると言われています。冬場の最低湿度は10%台に落ち込むことも多く、例え室内の温度を22℃以上に暖めても湿度が低ければインフルエンザウイルスが元気に生き延びてしまい、人から人へとどんどん感染してしまします。また、乾燥によって喉の粘膜が弱くなると、風邪やインフルエンザなどのウイルスが体内に入りやすくなってしまうんです。

加湿のメリットデメリット

肌の乾燥や目の充血など、乾燥による体のデメリットは多く、ウイルスの観点からも適度な湿度に保つ加湿は健康に役立つと言えそうです。一方で極端な加湿は、雑菌によるカビの増殖や結露の原因というデメリットもありますので、適度な加湿を心がけましょう。

おうちでできる簡単加湿

加湿器がなくても大丈夫!ちょっとの工夫で加湿ができます。

  • バスタオルを室内に干す
  • バスタブにお湯をはり、浴室のドアを開けておく
  • カーテンに霧吹きする
  • 部屋でお鍋を囲む
  • フローリングを水拭きする

いかがでしたか?冬の乾燥は体への負担も大きく、加湿はメリットの方が多いようです。昔ながらの木造住宅は、木や壁材などが夏は水分を吸収し、冬場は逆に放出することで自然と快適な湿度に保ってくれていました。そういう観点からも、木造住宅は体にやさしい住宅と言えるのではないでしょうか?吹田・豊中・池田・箕面で木造住宅を建てるならピアホームへ。ぜひ一度ご相談ください。