世界も注目する日本の伝統的な外装材「焼杉」
建物の外観的イメージを大きく左右する外壁。現在は、サイディングと呼ばれる外壁材が主流で、木目やレンガ、石などその模様もさまざまです。そんな中、日本の伝統的な外装材として、再び注目されつつあるのが「焼杉」です。今回は、日本だけでなく、海外のデザイン住宅でも使われている「焼杉」をご紹介します。
焼杉とは
杉板をわざと炭化させて耐久性を持たせた外装材です。炭化の効果によって、耐火性も高く、腐食や虫食いなどにも強くなり、30年以上もの耐久性があると言われています。
直火やバーナーを使って杉板を焼き、炭化した表面に水をかけ、ブラシなどで丁寧にこすったあと、しっかり乾燥させる必要があるので手間がかかりますが、光の加減でグレーやシルバー、漆黒などさまざまな表情を見せる杉板はとても趣があり魅力的です。杉以外の木材でも応用でき、木の硬さによって仕上がりが異なります。
経済的にもお得な焼杉
昔からの日本家屋でも使われてきた焼杉ですが、特に海沿いの家の外壁に使われてきました。海沿いは、潮風の影響で外装へのダメージが強い地域と言えますが、そんな環境にも負けないくらいの耐久性があるからだと言えるでしょう。
価格もそれほど高くなく、ガルバリウムやサイディングを張り替えたり、塗装し直すことを考えると、生涯を通して考えれば安くつくといえます。
デザイン住宅での使用も
近年、木造建築の良さがますます見直され、木をふんだんに使ったデザイン住宅も増えてきました。そんな木造のデザイン住宅の外壁材として注目されているのが焼杉です。
黒やグレーなどダークな色であるものの、やさしい風合いを醸し出す焼杉は、外観の印象を引き締めつつも温かみがあり、多くの建築家から支持されています。日本だけでなく、その人気は海外にまで広がり、建築大学の学生たちの建築作品に使われることも。海外の建築様式と融合した新たなデザイン住宅が生まれています。
いかがでしたか?日本が大切にしてきた伝統的な建築方法や建材が今、ますます見直されています。ピアホームでは、このような素晴らしい技法や建材も取り入れながら、注文住宅という形でみなさんの理想の住まいを実現しています。吹田・豊中・池田・箕面で注文住宅を建てるならピアホームへぜひご相談ください。