大阪・関西万博のパビリオンでも大注目!木造の常識を変える「CLT」とは?

鉄筋コンクリートか鉄骨が当たり前だったビルの構造材に木が使われはじめていることをご存知でしょうか?地球温暖化の問題解決にも寄与するこの取り組みは、すでに海外の超高層ビルにも採用されるなど、着実に動きはじめています。建築業界では不可能といわれてきたこの木の構造材による高層ビルを可能にしているのが、ひき板を積層接着させた木質系材料「CLT」です。2025年に開催される予定の大阪・関西万博でも各国のパビリオンに使用されることが決まり、ますます注目を集めています。そんなCLTとはどのようなものなのか、その魅力をご紹介します。


日本の街が変わる!?多彩な建築デザインが可能な「CLT」とは?

Cross Laminated Timber、略してCLTとは、ひき板を繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。とても厚みのある大きな板で、構造材のほか、家具や土木用材としてこれまでも使われてきました。実はこのCLT1995年頃にはすでに登場しており、オーストリアを中心として発展、その後ヨーロッパを中心に建物に利用されてきましたが、近年、アメリカやカナダ、オーストラリアでも高層ビルに使われるなど、急速に伸び始めています。日本では、2016年から一般的な利用がスタート。外観に木の木目を活かした多彩な建築デザインが可能になることから、今後日本の住宅建築の主流になれば、街の様子が一変する可能性も。2025年に開催される大阪・関西万博のCLTを活用したパビリオン建築は、そんな未来の街をいち早く体験できる、目玉の一つとして期待されています。

デザイン性だけじゃない、「CLT」の魅力

■建築工期の短縮

大型パネルもあらかじめ工場で加工できるため、現場での施工も簡単&スピーディー。 

■優れた断熱性能

CLTは厚さ90mm。木材は毎分約1mmの速度で燃え進むといわれているため、1時間経っても壁が燃え抜けない計算に。

■地震に強い

分厚いパネル全体で構造を支えるため、耐震性能の高い建築が可能。実証実験において、阪神淡路大震災より大きな力を加えても倒壊しないことが確認されました。

■地域創生への貢献

利用期を迎えた日本の森林資材の有効活用、資材の循環利用を促進。林業や木材産業などの復興を助け、地域創生に貢献します。

 <まとめ>

いかがでしたか?国土の約2/3を森林で覆われた自然豊かな日本において、木材の有効活用は長年大きな課題となってきました。日本の古きよき木造住宅の技術と「CLT」を融合すれば、日本の木造建築は新たな進化を遂げ、かつては一大産業であった林業の復活につながるかもしれません。木造建築をもっと強く、もっと自由に。CLTはそんな可能性を秘めています。吹田・豊中・池田・箕面で、魅力あふれる木造住宅を建てるならピアホーム建設へ。一緒に素敵なマイホームをつくりませんか?