マイホームの家づくりにも役立つ!?日本で出会える素晴らしきアート建築
アントニ・ガウディやル・コルビュジエなど、世界には今も人々を魅了してやまない名だたる建築家が残した、アート建築があります。海を渡り、国境を越えてでも見に行きたい、 “感動”という言葉がチープに感じられるほどに圧倒される建物の力。みなさんは、そんなアート建築に出会ったことはありますか?そこで今回は、建築家の想いがつまった日本の素晴らしきアート建築をご紹介します。インスピレーションを受けて、マイホームのアイデアが浮かぶかも!?
モエレ沼公園(北海道)
世界的に著名な彫刻家イサム・ノグチ氏が基本設計を手掛けた札幌市の総合公園。「全体をひとつの彫刻作品とする」というコンセプトのもと、広大な敷地には幾何学形態を多用した山や噴水、遊具や建物などが点在し、北海道の四季とアートが融合した素晴らしい空間を楽しむことができます。中心的な施設である、ガラスのピラミッドと呼ばれる建物「HIDAMARI」では、自然エネルギーである雪を使った冷房システムも体験できます。
静岡県富士山世界遺産センター(静岡県)
「永く守る」「楽しく伝える」「広く交わる」「深く究める」の4つをテーマに、国内外に世界遺産としての富士山の魅力を伝え、守ることを目的として建てられた施設。このセンターの見どころは、なんといっても逆さ富士をイメージしてつくられた、逆円すい型の展示場。建築家 坂茂氏の設計のもと、静岡県産の富士ヒノキを使い格子状に組まれたこの展示場の造形美もさることながら、内部には、193mのスロープが続き、まるで富士登山をしているかのような感覚に。登った先には、雄大な富士の絶景が広がっています。
高知県立牧野植物園(高知県)
「日本の植物分類学の父」と呼ばれた牧野富太郎氏の業績を顕彰するために建てられた植物園。約3,000種類もの牧野氏ゆかりの植物が植えられ、四季を通してさまざまな植物を観察できます。園内にある牧野富太郎記念館は、建築家 内藤廣氏が設計を担当。サスティナビリティー(持続性)を一つのテーマに、最新のコンピューター解析技術と土佐の伝統技術を融合させた、人と自然が共生していくための工夫が随所に施されています。木の温もりを活かした流線形のフォルムの美しさも圧巻です。
<まとめ>
いかがでしたか?今回ご紹介したもの以外にも、日本には私たちの想像を遥かに超える、素晴らしいアート建築がたくさんあります。ただ個性的というわけではなく、しっかりとしたコンセプトを埋め込み、形作るからこそ生まれる造形美。その中には、実はマイホームに応用できる考え方やデザイン、設備や技術などを見つけることもできるのです。みなさんもぜひ、そんなアート建築を訪ねる旅に出かけてみてはいかがでしょうか。