大工の匠の技が光る、「重要伝統的建造物群保存地区」でタイムトリップ
日本には、城下町や宿場町、門前町など、古き良き美しい町並みが各地に残っています。そんな素晴らしい景観を後世に残そうと、昭和50年の文化財保護法の改定によって発足したのが、伝統的建造物群保存地区制度です。以来、市町村からの申し出を受け、国から認定された「重要伝統的建造物群保存地区」は、令和元年現在120地区にものぼります。まるでタイムスリップしたかのような世界では、大工の匠の技による木造建築美も堪能できます。まずはお近くの保存地区へぜひお出かけください。
関西周辺のおすすめ「重要伝統的建造物群保存地区」
●近江八幡市八幡(滋賀県近江八幡市)
安土桃山時代、豊臣秀次が築いた八幡山城の城下町。近江商人の面影が残る白壁の美しいお屋敷や優美な庭園のほか、日本で数多くの西洋建築を手掛けたウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計の近代建築など、時代劇にも度々登場する、和と洋が調和したノスタルジックな世界が広がっています。
●富田林市富田林(大阪府富田林市)
戦国時代に京都興正寺の第十六世証秀上人によって創建され、宗教自治都市として発展しました。今も当時の美しい町割り(六筋七町)が残されており、国の重要文化財に指定された(旧)杉山家住宅や興正寺別院、大阪府有形文化財に指定された仲村家住宅など、貴重な木造建築を間近に見ることができます。
●丹波篠山市篠山(兵庫県丹波篠山市)
徳川家康の命により、天下普請で建てられた篠山城の城下町。城跡周辺には、茅葺の武家屋敷群や妻入りの商家群など、城下町らしい町割りが残るほか、少し足をのばせば美しい農村集落や宿場町の姿も。当時の木造建築を活かした旅館や食事処、ギャラリーやカフェなども多く、観光地としても人気です。
●湯浅町湯浅(和歌山県湯浅町)
熊野古道のかつての宿場町。醤油発祥の地としても知られ、本瓦葺の屋根や虫籠窓、幕板や白壁を見ることができる醸造関連の町屋や土蔵など、伝統的な美しい町並みが色濃く残っています。醤油以外にも海産物や柑橘類など特産品も多く、おいしい食事をいただきながら泊まりでゆっくり散策することもできます。
【参考】文化庁HP
https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/hozonchiku/index.html
まとめ
いかがでしたか?今回ご紹介した4つの地区以外にも、全国では120近くの地域が「重要伝統的建造物群保存地区」に認定されています。今では、再現することのできない匠の技を見ることができる木造建築もあります。ぜひお出かけの際には目をよく凝らして、隅々まで堪能してくださいね。
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