木造住宅が、ウイルスの脅威から家族を守る!?
鼻水や喉の痛み、咳や高熱など、人はウイルス感染による風邪を人生のうちで幾度となく経験します。中でも、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルスなどは、重症化すれば時に命を失う危険をともなうため、手洗いやうがい、マスクの着用などが推奨されてきました。ウイルスは時間の経過とともに感染力が弱まりますが、スギやヒノキなどの木材には、そういったウイルスの不活化を早める力があるというのです。そこで、今回は、木材と木造住宅が与えるウイルスへの影響をご紹介します。
ヒノキは、ほかの建材に比べ、優位にウイルスを不活化させる
くしゃみや咳などによって体外に出たウイルスは、感染力を持ったまま一定時間付着した場所にとどまるため、そのウイルスを触った別の人の手などを介して感染が広がります。インフルエンザウイルスは、ステンレスやプラスチックなどに付着した場合、最長2日間程度感染力を維持するともいわれ、人はこの見えない敵と常に戦ってきました。例えウイルスが付着しても、すぐさま不活化すれば感染の拡大を防ぐことができますが、木材特にヒノキは、鉄やポリプロピレン、ゴムやステンレスなどに比べて、インフルエンザウイルスを不活化させるまでの時間が短く、15分以下というデータも。このことは、ドアノブや手すり、床材など、ウイルスが付着しやすい場所に、ヒノキを用いることでウイルス感染を減らせる可能性を示唆しています。
過去には木造校舎が学級閉鎖率を低下させるというデータも
インフルエンザウイルスは、温度20度以上、湿度50~60%になると感染力がぐんと下がるといわれています。実は、ずいぶん前から木造や木材を内装に使った校舎は、鉄筋コンクリート造りなどに比べインフルエンザウイルスによる学級閉鎖率が低いことが分かっていました。これまで、この現象は木の持つ保温効果や調湿効果によるものと考えられてきましたが、近年の研究で、ヒノキやスギなど木材の抗ウイルス作用も明らかになり、再び木造校舎や木造住宅が注目されています。
【参考HP】
■辻本和子、西出充徳、森下順子、吉田穣、小山一「学童の生活環境を汚染したウイルスの感染性の時間変化の解析」『信愛紀要』2013、第53号
■平成28年度「奈良の木で健康になる」実証事業(奈良県農林部奈良の木ブランド課)試験結果.4 ウイルスの不活化
■文部科学省 「あたたかみとうるおいのある木の学校 早わかり木の学校」P15
<まとめ>
いかがでしたか?ウイルスは目に見えないからこそ、時にパンデミックを起こす原因にもなります。木材、特にヒノキの抗ウイルス作用を生かした木造住宅を建てることは、ウイルスの脅威から家族を守る、一つの予防策といえるのではないでしょうか。吹田・豊中・池田・箕面で、木材の抗ウイルス作用を生かした注文住宅を建てるならピアホーム建設へ。家族の健康を住宅でサポートいたします。